![オプション検査/長谷川動物病院](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=268x1024:format=jpg/path/s6353c28beedd635c/image/i293c48a35b85b2c5/version/1700470826/%E3%82%AA%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E6%A4%9C%E6%9F%BB-%E9%95%B7%E8%B0%B7%E5%B7%9D%E5%8B%95%E7%89%A9%E7%97%85%E9%99%A2.jpg)
私たちの病院では、毎年 6/1〜7/31、12/1〜1/31は、血液検査キャンペーンを行なっています。
院内検査に比べて、料金がお安く設定されていますので、定期的な健康診断のためのご利用をお勧めいたします。
検査項目は、元気で気になるところがなければ、血球、生化学、電解質のみの基本検査で良いかもしれません。
これらの検査では、大まかな内臓の異常の有無が分かります。
けれど、7歳、10歳〜と年齢を重ねるほど、ワンちゃんも猫ちゃんも、心臓病や腎臓病、甲状腺疾患などのホルモンの病気になる子が増えてきます。
なので、それらの病気に関する追加のオプション検査がお勧めです。
今回はそんな、オプション検査項目についてのお話です。
⚫︎腎機能検査:SDMA(猫)、シスタチンC(20㎏以下の犬) オススメ度:★★★
BUN、Creよりも早い段階(40%の障害)で腎臓の機能悪化を見つけられます
特に猫ちゃんにお勧めです
⚫︎甲状腺機能検査:T4、TSH オススメ度:★★★
高齢になるとホルモンのバランスが崩れて、犬は甲状腺機能低下症、猫は甲状腺機能亢進症の発症が増えてきます
必要に応じて、TSH(甲状腺刺激ホルモン)、fT4の検査を行うこともあります
⚫︎副腎皮質機能検査:コルチゾール オススメ度:★★★
副腎疾患(機能亢進症、低下症)の有無を調べます ACTH刺激試験も可能です
⚫︎炎症マーカー:CRP(犬)、SAA(猫) オススメ度:★★★
今現在の、体の中の炎症(病気)の有無を調べます
⚫︎血液型検査:DEA1.1(犬)、A,B,AB(猫) オススメ度:★★★
緊急で輸血が必要なときに、血液型が判っていると迅速な対応が可能となります
同じ血液型同士で、緊急時にお互い助け合えるお友達を作れるかもしれません
⚫︎ワクチン抗体価検査:犬:ジステンパー、パルボ、アデノ(Ⅰ型) 猫:ヘルペス、カリシ、パルボ オススメ度:★★★
検査で十分な抗体価が確認された子は、1年間ワクチン接種の必要がありません
⚫︎ウイルス検査(猫):FeLV、FIV、FCoV オススメ度:★★★
猫白血病、猫エイズ、猫伝染性腹膜炎の感染の有無を調べます
⚫︎肝機能検査:総胆汁酸 オススメ度:★★⭐︎
肝臓酵素の上昇しにくい肝硬変や門脈体循環シャントでも上昇します
食前と食後2時間の、2回の検査がお勧めです
⚫︎フィラリア検査:抗原検査(犬猫)、抗体検査(猫) オススメ度:★★⭐︎
フィラリア感染の有無を調べます
⚫︎原虫・寄生虫検査(トキソプラズマ) オススメ度:★★⭐︎
猫のトキソプラズマ感染の有無を調べます(抗体検査)
⚫︎心臓バイオマーカー:NT-proBNP、ANP、高感度心筋トロポニンⅠ オススメ度:★★⭐︎
高齢の犬猫で多い心臓病 特に発見が難しい猫の心臓疾患の早期発見を目指した検査です
⚫︎糖尿病検査:GA、フルクトサミン オススメ度:★★⭐︎
ストレス性高血糖に惑わされずに、過去1〜3週間の平均的な血糖値から糖尿病の有無を調べます
⚫︎血液凝固検査:PT、APTT、フィブリノーゲン オススメ度:★★⭐︎
血友病などの先天性疾患の有無や手術前の検査として調べます
⚫︎線維芽細胞増殖因子23:FGF23 オススメ度:★★⭐︎
血中リン濃度よりも早期に上昇するので、慢性腎臓病でのリン制限療法食への切り替えがスムーズに行え、また生存期間の予測や治療効果を判定する指標となります
これらの検査項目の他にも、 ご要望により検査は可能です。
検査の数は多いほど、網の目が細かくなるように異常が検知されやすくなります。
定期的な検査で動物たちの健康状態を把握して、生活習慣の改善や病気の予防のための対策を、一緒に考えてゆきましょう。
外注の検査ですので、平日の午前(1時まで)のみの対応となります。
お電話でご予約をいただき、当日はワンちゃんはお散歩を済ませ、お水は飲んでも構いませんが食事を与えないでご来院ください。
お早めにどうぞ。
※時々お問い合わせをいただくのですが、診察を伴わない個々のご質問にはお答え致しかねます。申し訳ありません。