こんにちは、スタッフニャンコのマオです。😺
秋の虫の声がうるさいくらいの今日この頃、みんな元気?😸
僕は9月8日に、18歳になりました。㊗️💮
僕は糖尿病なので、尿路感染症になっちゃうことがあって、そんなときは抗菌薬のお世話になります。😺
僕、お薬飲むのは得意なんだけど、抗菌薬は苦手。吐いちゃうし、食欲も無くなっちゃうんだよ。😿
みんなもお家で、飼い主さんからお薬を飲ませてもらうことがあるでしょ?😺
今回は、僕が苦手な抗菌薬について、お話しします。😺
抗菌薬は、細菌の増殖を抑えたり細菌を殺すお薬で、体の中の細菌感染症や、怪我や、手術の時にもお世話になるよね。😺
細菌に対するお薬だから、真菌やウイルスには効かないよ。何にでも効くわけではないんだよ。😽
ちなみに、抗菌薬と抗生物質の違いって、わかるかな?😼
『抗菌薬』のうち、細菌や真菌みたいな生きた菌から作られたものが『抗生物質』。😺
『抗菌薬』は、『抗生物質』のほかに、化学的に作られたお薬もあるんだけどね、実際にはおんなじ意味で使われることが多いよ。😺
抗菌薬にはたくさんの種類があって、効果が弱いもの(静菌作用)から、強いもの(殺菌作用)まであるよ。😺
作用する細菌の数もまちまちだよ。広くたくさんの細菌に効くものから、ピンポイントでターゲットの細菌によく効くものまで色々。😼
飲み薬のほかに、注射薬、塗り薬、目薬、点耳薬、点鼻薬などがあって、飲み薬も、錠剤、カプセル、粉薬、ドライシロップがあるよ。😺
だけどそれぞれのお薬で、飲み薬がなくて注射薬だけだったり、粉薬がなくて錠剤だけだったりするんだよ。😽
そうするとね、時には錠剤をすりつぶして粉薬にしたり、シロップに混ぜて液体のお薬にしたりする必要に迫られるの。😽
動物薬がなくて、人間用の錠剤を小さい動物用に分割する場合もあるしね。😽
実は、錠剤のお薬は、
①苦味を抑えて飲みやすくする
②有効成分が胃酸で失活しないように、胃では溶けずに小腸で解けさせる
③水に溶けない膜によって、有効成分を徐々に放出し効果を持続させる
④胃障害などの副作用を軽減させる
という目的で、表面がコーティングされているものがほとんどなんだよ。😺
だけど、すりつぶしちゃったら、せっかくのコーティングが無効になっちゃうだろうし、液体に溶かしちゃったら、薬の成分が変質してしまうかもしれない。🙀
そしたら、苦くって、効き目が弱くなったお薬になっちゃうね、きっと。🙀
だから、錠剤のお薬は、錠剤のまま飲んで欲しいんだよ。ほんとはね。😽
ニャンコへの投薬って、特に錠剤のお薬は最初難しいと思うけど、慣れてコツを掴めばなんてことはないよ。😼
そこは1つ、飼い主さん、頑張って。看護師さんが優しく教えてくれるからね。
実はね、ワンコは使えても、ニャンコには使えないお薬があって、ニャンコに使える抗生物質の飲み薬って、少ないの。😿
副作用が問題になる以外に、使えることになってるお薬でも、実際には使えないお薬もあるんだよ。😺
ニャンコは苦味が大の苦手だからね、僕みたいに吐いたり、食欲がなくなったりして、現実問題として使えないお薬があるんだよ。😿
頑張れば飲めるのかもしれないけど、食欲が無くなっちゃうとね、難しいよね。
あとね、本当は使いたいお薬を使えなかったり、使いたくないお薬を使わなければならない場合もあるんだよ。😽
お薬なんか飲んだことのない子に、いきなりたくさんの細菌を強力に殺す抗菌薬なんて使いたくなくても、それしか方法がない場合もある。😿
お薬を飲ませられないどころか、触ることもできない保護猫ちゃんとかね。😿
抗菌薬の問題点は、いなくなって欲しい細菌だけじゃなくて、必要な菌まで殺してしまうこと。😺
抗菌薬を飲むとね、抗菌薬が効く細菌が死んで、効かない菌(薬剤耐性菌)が生き残るの。😽
一番影響を受けるのが、腸内細菌だよ。😺
動物の腸の中には、たくさんの種類と数の細菌(常在菌)がいて、お互いに牽制し合って1種類の菌だけが増えすぎるのを防いでいるんだよ。😺
抗菌薬が効くのは大体多数派の良い細菌で、効かないのは少数派の悪い細菌。😹
生き残った薬剤耐性菌は大体少数派のワルモノで、抗菌薬のおかげで多数派の邪魔な細菌がいなくなって、のびのびどんどんと増えることができる。😼
そうするとね、抗菌薬が効かない感染症の出来上がり。怖いね。🙀
薬剤耐性菌には、もともとその抗菌薬が効かなかったタイプと、最初は効いていたんだけど、だんだんと効かなくなったタイプがあるんだよ。😺
困ったことに、よく使われる抗菌薬ほど、すでに耐性菌ができちゃってる割合が多いの。お薬が効きにくくなってきているんだね。人間も動物も。🙀
そうするとね、普段あんまり使われない、副作用があったり使いにくいお薬を使わざるを得なくなるかもしれないよ。😿
だから、お薬の投薬前にグラム染色で細菌の目星をつけたり、『薬剤感受性試験』をするのが理想的。😺
ニャンコは、もともと使える抗菌薬が少ないから尚更だよ。😼
薬剤耐性菌を作らないために、抗菌薬を使うときは、本当に必要な時だけ、効果のあるお薬を、できるだけ短期間に限って使用すること。😺
だけど、症状が良くなったからって、勝手に薬の投与量を減らしたり、投薬を止めたりするのは、絶対にやめてね。😾🆖
血液中のお薬の濃度が低すぎて、細菌が死なないだけじゃなくて、抗菌薬に対する耐性を獲得してしまうから。耐性菌を作っちゃうんだよ。🙀
これって、細菌に対して抗菌薬のワクチン接種をしているようなものだよ。😽
見た目の症状が良くなったとしても、体の中に細菌がまだ残っていて、投薬をやめるとまたぶり返す可能性があるんだよ。😺
薬剤耐性菌を作らないためには、こういう注意が必要なんだよ。😸
以上、18歳になってもちゅーるの美味しさを実感できて嬉しいマオでした😻😹
ちゅーるって、一体何が入ってるんだろうね、悪魔的な美味しさ😻😎
※時々お問い合わせをいただくのですが、診察を伴わない個々のご質問にはお答え致しかねます。申し訳ありません。