ニャンコのパンティング

 

こんにちは、スタッフニャンコのマオです。😺

 

朝晩がずいぶん涼しくなって、コオロギやスズムシの声もだいぶ弱々しくなってきた今日この頃。みんな、元気?😸

 

最近はもう見ないけど、夏の頃にはさ、診察室でニャンコでもパンティングしてる子がいたんだよ。😺

 

今年の夏はほんと、暑かったからね。病院に着く前に、移動中の車のキャリーの中で熱中症みたいになっちゃうんだね。😿

 

 

パンティング』って知ってる? ワンコがよくやる、口を開けて舌を出してハアハアって早い呼吸をする、あれだよ。😽

 

汗をかけないワンコは、口を開けて熱い息を吐き出すことで体温を下げているんだね。😺

 

だから暑い時とか、緊張してる時にもやってるよね。診察台の上ではよく見るよ。みんな緊張してるんだね。手に汗かいてるしね。😹

 

 

だけど、ニャンコは基本やらない。子ニャンコは別だけどね。😼

 

子ニャンコは、後先考えずに自分の限界を超えて運動しちゃうからさ、電池切れみたいに突然眠り込んだりもするよね。😹

 

そんな運動量に酸素供給が追いつかなくて、酸欠を起こして息苦しくて、口を開けたまんま早い呼吸を繰り返すんだよ。まあ一時的だけどね。😸

 

だけど、分別のある大人のニャンコはそんな無謀なことはしない。普通、健康な大人のニャンコは『パンティング』なんてしないんだよ。😼

 

もしも、大人のニャンコがパンティングしてたなら、それは病気のサインかもしれない。しかも決して様子を見てはいけない危険な状態かもしれないんだよ。🙀

 

 

ニャンコがパンティングしている時に、考えられる原因です。😺

 

①鼻~喉~気管~気管支~肺の、呼吸器系の異常

②心臓や血管系、循環器系の異常

③体温異常(熱中症など)

④血圧の異常(内分泌系や代謝異常など)

⑤緊張、ストレス

⑥強い痛み

⑦貧血、その他

 

 

呼吸する目的は、体に必要な酸素を取り込んで、いらなくなった二酸化炭素を体の外に吐き出すこと。😺

 

だから、空気の通り道の器官に異常があったり、酸素を運ぶ血液を全身に送り出すための心臓や血管系に異常がある場合が、まず考えられるね。😺

 

『パンティング』は早くて浅い呼吸だから、したって酸素を十分に取り込めるわけではないんだよ。深呼吸1回の方がよっぽど効果的だよね。😽

 

決して楽にはならないはず。要するに、苦し紛れってこと。😿

 

舌の色や唇の色が青紫色チアノーゼ)になってるはずで、逆に、ピンク色なら様子を見てもいいかもしれない。😺

 

口を開けていなくても、呼吸がやたら早かったり、鼻の穴が呼吸に合わせてヒクヒク動いたり、肩とか胸とかお腹が呼吸に合わせて大きく上下したり、横にならずに香箱座りで眠るときは、呼吸が苦しくなってるはずだよ。😿

 

 

これからの季節、寒くなると増えるのがニャンコの風邪。っていうか、インフルエンザに近いんだけどね。😽

 

子猫は、角膜炎や結膜炎のせいで、涙や目やに、ひどくなると目が潰れたり、くしゃみ、鼻水、食欲がなくなって、治療しないと死んでしまうことがあるよ。🙀

 

大人のニャンコは、目の症状は子猫ほどではないけれど、鼻詰まりや喉の炎症で呼吸が苦しくなって、パンティングするかもしれない。😿

 

風邪だなって思ったら、早めに病院に連れてきてね。早期治療が肝心だよ。😺

 

 

実はニャンコにも喘息があって、ハウスダストとか花粉、タバコの煙などの化学物質に対するアレルギーのせいで、空気の通り道、特に気管支に炎症が起きて、咳をしたり呼吸が苦しくなったりするんだよ。😺

 

重症の子は、入院して酸素吸入が必要になる場合もあるよ。🙀

 

ちなみに鼻の炎症はくしゃみ、喉の炎症は咳や吐き気、気管や気管支や肺の炎症は咳が起きるから、覚えておいてね。😽

 

 

ニャンコの心臓の病気で1番多いのは、心筋症だね。😺

 

色々な型があるんだけど、共通するのは進行すると心臓が全身に十分な血液を送れなくなる(心不全)ってこと。😺

 

胸水や肺水腫によって呼吸が苦しくなったり、血栓症が引き起こされると激しい痛みに襲われるんだよ。🙀

 

ニャンコは、『痛み』によってもパンティングをする場合があるんだよ。😺

 

 

今年の夏みたいに異常に暑い時、ペルシャの子たちみたいな鼻のつぶれてるニャンコや、僕みたいな肥満のニャンコは、パンティングをしても熱を体の外に逃がしにくいからさ、熱中症になりやすいんだよ。😿

 

ペルシャのニャンコは、構造上の問題で空気の通り道が狭くなってるからね。😺

 

おデブのニャンコは、内臓脂肪のせいでたくさん空気を吸えなくて、もともと呼吸が浅いから疲れやすいしね。ダイエットしようね。😹

 

 

あと、腎臓病とか、甲状腺機能亢進症とか、副腎の病気とか、電解質の異常などが起きると、血圧が上がったりしてパンティングをする場合があるよ。😺

 

暑くもないのに頻繁にする時には、血液検査や超音波検査を受けた方がいいと思う。血液検査だけでは、わからない病気もあるからね。😺

 

 

緊張したりストレスでパンティングをするのは、アドレナリンの影響だね。目がまんまるになってるでしょ?😻

 

 

貧血の時には、酸素や二酸化炭素の運搬をする赤血球の数が不足するせいで、呼吸をしても十分な酸素が得られないから息苦しくなるんだよ。😿

 

猫白血病や猫エイズ、ヘモプラズマなどの感染症、タマネギ中毒、慢性腎臓病(末期)などの時で、舌の色が白くなって少し歩くとふらついたりするよ。😿

 

 

原因が何であれ、そもそもニャンコがパンティングを始めた時点で、かなり危ない状況だと思うよ。すぐに病院に連れてきてね。😺

 

 

 

以上、つい最近、糖尿病になってインシュリン注射を受けているマオでした。😽

 

体重5㎏分のフードで7㎏の体重を維持できるって、燃費最高だよね?僕。😽😩

 

 

 

 

※時々お問い合わせをいただくのですが、診察を伴わない個々のご質問にはお答え致しかねます。申し訳ありません。