こんにちは。スタッフニャンコのマオです。😸
先週は先生、災難だったんだ。😵
診察中に、立て続けにニャンコに手を噛まれたんだ。それも右手だよ。🙀
どんなに気を付けていても、動物病院で働く人の避けられない職業病だよね。😿
ところで、診察室でのニャンコの行動パターンは主に3つ。😺
Freeze, Fight, or Flight.(固まるか闘争か逃走)
たいていの子は、病院に連れてこられてとっても怖がってる。😣😖
だから固まったまんま動かなくなるか、とにかく逃げ出そうとする。🐈💥😯
だけど、中には攻撃的になるニャンコがいるんだ。🙀
その顔はまさに猟奇的で、デビル顔。👿😱
まぁ、その子の生まれつきの気の強さっていうか、性格もあるのかな?😕
ニャンコが人間を攻撃するのは、自発的な攻撃行動と、追い詰められて仕方なくの防御的(受動的)な攻撃行動に分けられるんだ。😺
自発的な攻撃行動は、ほぼワンコの問題なんだけど、わがままな自己主張っていうか自分の思い通りにするためで、成功体験が続くとどんどん悪化しちゃう。😰
ニャンコの場合は、ほぼ防御的(受動的)な攻撃行動で、これも攻撃によってピンチを抜け出せたっていう、成功体験が重なって悪化していくんだよ。😔
攻撃の種類によって治療法が違うから、行動の意味を知ることは大事だよ。😺
⚫︎恐怖性/防御性
⚫︎疼痛性
⚫︎葛藤性
⚫︎遊びによる興奮
⚫︎愛撫誘発性
⚫︎転嫁性(八つ当たり)
⚫︎母性
⚫︎縄張り性(去勢していない雄猫同士・自発的の時もある)
⚫︎食物関連性
病院の場合は、恐怖性か、疼痛性だろうね。😣
「シャー!!」を翻訳すると、「怖いからあっちいってよ!」とか「触んないでよ!」だね。😸
恐怖が頂点に達すると、排便排尿、肛門線の分泌物が出ちゃうこともある。😵😩
痛くてしょうがないとこ触られたりしたら、そりゃニャンコだって怒るよね?😤
葛藤性は、ストレスとか色々な理由で、どうしていいんだか分からなくなって、パニックになっちゃう場合だよ。🙀😵
攻撃することで解決はしなくても、一時的な開放感(快感)が味わえるのかもしれないね。🥺
遊びに夢中になって、興奮しすぎて周りが見えなくなっちゃうニャンコもいる。仔ニャンコとかね。😸👎
僕は尻尾の付け根をポンポン叩いてもらうのが好きだけど、でもしつこくされると正直イライラしちゃう。😾👎😅
限界に達すると、噛んじゃう子もいる。😾👿 これが愛撫誘発性だね。😅
もちろん僕は噛んだりなんてしないけどね。😽🤟
たとえ気持ちいいことでもニャンコは飽きっぽいからさ、僕たちの表情やシッポの振り方を見ながら、止め時を見計らってほしいね。😽
それからニャンコってさ、八つ当たりが得意なのよ。😹
怖いことや不安にさせること、嫌なことがあると、その相手に直接反応できない鬱憤を、つい目の前にいるニャンコとか人間に八つ当たり的に晴らしちゃうわけ。😽
だから病院でニャンコが嫌がることされてる時に、撫でてあげようとか、不用意にニャンコの目の前に手を持っていっちゃダメだよ。😽
一緒に住んでる他のニャンコを攻撃するときも、『その子に嫉妬してる』とか『虐めてる』んじゃなくて、それは転嫁性攻撃かもしれないからね。😼
そもそもニャンコって平和主義者だからさ、嫌な相手とか苦手なニャンコとは、争うよりもお互いに避けて生活しようとするはずだからね。😾
このほかにも、原因不明の特発性の場合もあるよ。激怒症候群はニャンコにもあるんだよ。🙀
でもね、飼い主さんが『何もしていないのに突然襲われた』っていうのは、実は転嫁性攻撃の可能性があるんだよ。(ワンコも)😼
一番最初の時に、何かきっかけがなかったか、よ〜く思い出してみてね。😉
最初は、窓からよそのニャンコが見えたとか、何かのきっかけで一番近くにいた飼い主さんを攻撃してしまった時に、飼い主さんが大声をあげたりして過剰に反応したせいで飼い主さんに恐怖を感じて、その恐怖と元々の恐怖が重なって、以来飼い主さんを見るたんびに攻撃するようになったっていう可能性もあるんだ。
『江戸の敵を長崎で討つ』って感じでさ、こんがらがっててわかりにくいよね。
だから注意して診断しないといけないんだよ。あらゆる可能性を考えてね。😉
他にも、病気が原因で攻撃的になる子もいるよ。🤭
⚫︎先天性異常(水頭症、門脈体循環シャント)
⚫︎代謝障害(糖尿病、肝性脳症、低血糖)
⚫︎内分泌障害(甲状腺機能低下症or亢進症)
⚫︎神経学的異常(脳内腫瘍、発作など)
⚫︎中毒
⚫︎炎症性疾患(痛みを伴うもの)
だからそんな病気があるかどうかは、真っ先に確認しなければいけないことだね。😺
先生たちは職業病だから『しょうがない』って、半分諦めてるけどさ、『飼い猫に手を噛まれる』ってショックなことだよね?😿
信頼関係は粉々だし、何より本当に危険な子もいて、最悪、安楽死や飼育放棄されるニャンコもいるんだよ。😿🥺
人によっては、反射的にニャンコを叩いちゃう人だっているはず。😔
だけど、僕は何度も言ってるけどさ、ニャンコを叩いても何にもいいことはないし、むしろ状況は悪化するだけだよ。😿
間違った対応は、ますます猟奇的で手がつけられないニャンコにさせちゃうかもしれない。😿
改善するためには、ニャンコのその行動の意味を理解しなければならないね。🙁
治療は、攻撃のきっかけがあればできる限りそれを避けて、飼育環境の整備と接し方を改善することでニャンコの行動修正をするように、必要ならば薬物療法を併用かな。😺
時間が経てば立つほど拗れて、この問題は解決が難しくなっちゃうんだよね。🙁
そんな猟奇的なニャンコにならないようにするためには、月並みだけど子猫の時代の社会化期にいろいろな経験をさせて、怖がりでシャイなニャンコにさせないことかな?😸
ちなみにうちの病院では、ニャンコはできるだけ洗濯ネットに入れて、連れてきてもらってるよ。😺
ニャンコは何か体に触れているものがあったり、何かで視界が隠されている方が安心なんだ。😻
シャイな子は、診察や注射もキャリーの中にいる状態ですることが多いね。😸
だから、キャリーケースは上が開くタイプが絶対おススメだよ。😽
以上、僕みたいなブチ猫は絶対猟奇的にはなれないなって思ってるマオでした。😽
※時々お問い合わせをいただくのですが、診察を伴わない個々のご質問にはお答え致しかねます。申し訳ありません。