(社)新潟県獣医師会では 、野生傷病鳥獣保護収容事業を行っております。
会員である各動物病院において、皆様から保護され持ち込まれた、傷ついたり衰弱している野鳥や野生動物に対して応急手当を行い、県の愛鳥センターに収容する事業です。(治療費等、費用はかかりません)
弱っている野鳥を見つけた時は、必ず電話連絡の上、ご来院ください。
私たちの病院では、野鳥の応急手当のみを行っています。
回収日(毎週火曜日と金曜日)までの病院での野鳥のお預かりはできない旨、お話しています。
ご承知おきくださいませ。
🌷参考にされてください
🌹いくつか注意点をお話いたします。
愛鳥センター紫雲寺さえずりの里では、県内の傷ついた野鳥や動物の収容と、野生復帰を目指してそれらの保護や治療を行なっています。
対象となる鳥や動物は、基本的に絶滅の恐れのある野生の鳥獣なので、ペット動物や家畜動物は対象にはなりません。
さらに、農産物等へ被害を与えるとして、スズメ、ハト類、カラス、ムクドリ、カワウ、タヌキ、モグラ、ネズミ、ハクビシンなどは、愛鳥センターへ収容できないことになっています。
私たちの病院では、愛鳥センターが受け付けてくれる鳥や動物は、愛鳥センターの方の回収日(毎週火曜日と金曜日)まで、保護された方にお世話いただいたり、直接に愛鳥センターまで連れて行っていただくようにお願いをしています。
そして『有害鳥獣』とされる鳥や動物は、病院で治療後は、保護された方にお世話をお願いしています。
傷ついた動物、特に小鳥やヒナ鳥は、昼夜問わず付ききりのお世話(1〜2時間毎の給餌)や看病が必要になる場合が多いです。
ですので、夜間や休診日にお世話のできない病院でお預かりをしても、助けられないことがほとんどです。
むしろ、集中的にお世話のできる方にお任せした方が、助かる確率も上がるはずです。
こういう理由で、病院でのお預かりはお断りをさせていただいています。
ご理解、ご協力をお願いいたします。
ところで、「鳥のヒナが地面に落ちていた」として保護される方が、まだまだいらっしゃいます。
羽の生えたヒナ鳥は、巣立ち後しばらくは親鳥から餌をもらって、飛ぶ練習をしています。周りには必ず親鳥がいるはずです。
ですので、すぐに保護せずにできればそっとしておいてください。
本当に保護が必要な時は、周りに猫やカラスがいたり、車が通る道路上に落ちていたり、羽の生えていないヒナの時です。
ただ、そういう子たちを生かすことは本当に難しいです。
冷たいようですが、一時の感情に流されて安易に保護したりせずに、自然の摂理に任せることも時には必要ではないでしょうか。
それでも助けたいと思うのであれば、自然界に帰れる成鳥になるまで、責任を持ってご自分で育てる覚悟で、保護してください。
けれどそれは決して簡単なことではありません。
心して保護してくださいね。😉